日経平均5万7000円台。衆院選での与党大勝を受けて、市場はいよいよ「7万円」を視野に入れ始めた。かつての「4万円の壁」が遠い過去に見えるが、本質的な問いはここからだ。これは単なるバブルの再来か、それともインフレ定着による構造的な「日本株のリレーティング(再評価)」の序章に過ぎないのか?プロの視点で議論したい。
>>1
まずは名目成長率だよな。2025年度、26年度と名目GDPが3%超えのペース。インフレ率が2%で安定すれば、企業の売上高は自動的に下支えされる。デフレ期の「コストカット型利益」から「価格転嫁型利益」へ完全に移行した。
>>2
その通り。最も重要な変数は、日本株の期待リターン計算に使う「インフレ期待」が恒久的にシフトしたこと。PER14倍が適正だったデフレ時代は終わった。名目成長が続くなら、米国並みのPER18〜20倍を許容するフェーズに入っている。
>>3
海外勢から見ても、今の日本は「ようやく普通の資本主義国になった」という評価だよね。コーポレートガバナンス・コードの再改訂(2026年6月予定)で、内部留保への圧力がさらに強まる。自社株買いのペースが25年から一段と加速しているのは無視できない。
>>4
でも、金利が上がったら株価にはマイナスじゃないの?日銀が政策金利を1.0%まで上げるって観測出てるけど、それだとJ-REITとかグロース株は死ぬでしょ。
>>5
それは教科書的な誤解。マイルドなインフレ下の利上げは、銀行の利ザヤ改善や、家計の金利所得増を通じて経済を活性化させる側面が強い。現在の実質金利は依然として大幅にマイナス。金融引き締めというより、異常な緩和からの「正常化」であって、株価を叩き潰すレベルではない。
>>6
ロンドン勢は日本の銀行セクターを「インフレヘッジ資産」として買い越してる。メガバンクのROEが10%を超えて定着し始めたのは象徴的。
>>1
高市政権の「サナエノミクス」による積極財政も大きいな。防衛・DX・核融合・半導体への戦略的投資。これ、かつての公共事業バラマキとは質が違う。産業競争力に直結する分野に金が回ってる。
>>8
アドバンテストやレーザーテックが2026年に入って最高値を更新し続けてるのも、AI実装がフィジカル(物理)なインフラに波及してきたからだろ。日本の重工・電機セクターの「再定義」が始まってる。
>>9
データで見ると、東証プライムの営業利益率は20年前の5%から現在は8%超え。稼ぐ力が構造的に底上げされた状態で、名目売上がインフレで膨らむ。EPS(1株当たり利益)の成長率が市場予想を上回り続けているのが、5万7000円の正体。
>>10
今の水準でも日経平均の予想PERは16倍台。25年前のバブル期(60倍〜)と比べるのはナンセンスとしても、世界的に見れば決して割高感はない。むしろS&P500の20倍超えに比べれば、日本株にはまだ「割安な成長株」としての余地がある。
>>5
結局、家計の2000兆円がどう動くかだよな。新NISA開始から3年目、預金から株式へのシフトが本格化してきた。インフレが2%なら、タンス預金は毎年2%ずつ価値が減る。この恐怖が日本人の投資行動を根本から変えた。
>>12
でもトランプ関税リスクはどうするんだよ?26年後半、また保護主義が強まったら日本の輸出銘柄は全滅だろ。
>>13
それも織り込み済み。サプライチェーンの国内回帰(リショアリング)が予想以上のスピードで進んでいる。円安を背景にした「国内生産の優位性」は、単なる輸出補助金としての円安ではなく、産業空洞化の逆回転を引き起こしている。これが今の内需・設備投資関連の株高を支えている。
>>14
今の日本は「金利がある世界」に戻ったことで、ゾンビ企業が淘汰され、資本効率の高い企業に資金が集中する良質な新陳代謝が起きている。これが長期上昇相場の「前半」と言われる最大の理由だろう。
>>1
実質賃金がプラスに転じたのも大きい。消費者が「値上げ」を受け入れ始めたことで、企業はマージンを削らずに投資に回せるようになった。この好循環はデフレ期の30年間には一度もなかったものだ。
>>16
まとめると、日経平均5万7000円は通過点。名目GDPが600兆円を超え、さらにその先を目指すなら、株価指数だけが1989年の水準に留まる理由がない。インフレという通貨価値の減価を考えれば、指数の名目値が上がるのは必然なんだよな。
>>17
なるほど。インフレを「悪」とする消費者目線ではなく、資産の名目価値が膨張する「投資家目線」に立てるかどうかが、この相場に乗れるかどうかの分かれ目になりそうだな。5万7000円を「高すぎる」と思っている人は多そうだが、ファンダメンタルズを見るとむしろここからが本番という気がしてくる。