日本政府がSAF(持続可能な航空燃料)の原料となる廃食用油(UCO)の調達体制を本格的に強化するとのこと。
既に6月4日には東京都が吉川油脂や日揮HD・コスモ石油・レボインターナショナルらの提案を採択し、家庭系廃食油の回収拡大に乗り出している。
2030年に航空燃料の10%をSAFに置き換える目標達成に向け、ついに「原料争奪戦」が地上戦に入った模様。
これまでは商業用(飲食店等)の廃食油回収が中心だったが、それだけでは2030年目標には到底足りない。家庭系という「眠れる資源」をいかに低コストで回収できるかが、国産SAFの製造コスト、ひいては航空会社の国際競争力に直結する。
>>2
シンガポールや欧州のSAFプラントに、日本の貴重な廃食油が「輸出」されてしまっている現状を打破しないといけない。政府が調達強化に動くのは、エネルギー安全保障の観点からも遅すぎた感はあるが、正しい方向性だ。
>>2
家庭系の課題は「物流コスト」と「品質の不均一性」だよな。東京都が採択した日揮やコスモのプロジェクトが、自治体の回収ルートをどう効率化できるかが試金石になる。
SAF製造プラント自体はJGCやコスモが堺などで建設を進めているが、原料が入ってこなければただの鉄の塊。政府が「廃食油の輸出規制」まで踏み込むかどうかが、今後の議論の焦点になるだろう。
>>5
輸出規制は自由貿易の観点からハードルが高い。むしろ、国内で供給する側にインセンティブを与える税制優遇の方が現実的。米国ではIRA(インフレ抑制法)で強力な補助金が出ているが、日本がどこまで追随できるか。
>>3
ANAやJALにしてみれば、SAFの確保は死活問題。原料が海外に流出し続ければ、日本のエアラインは海外製SAFを高値で買い戻す羽目になる。これは国際運賃の上昇を招き、日本のハブ機能喪失にも繋がりかねない。
>>4
自治体が家庭から集めるとして、ゴミ収集車で一緒に集めるのか?それともスーパーなどの拠点回収を拡大するのか。東京都の今回の採択事業では「Fry to Fly」プロジェクトとの連携も入っているから、拠点回収のインフラ化を目指すんだろうな。
>>5
重要な指摘だ。廃食油の争奪戦は今や世界規模。特にバイオ燃料への依存度が高まる中で、原料のCI(炭素強度)値も厳しく問われるようになる。家庭系は不純物が多いが、それを高度に精製する技術もセットで強化する必要がある。
株式市場の視点では、日揮HDやコスモHD、レボインターナショナルと組んでいる企業の優位性が増す。特に「原料の入口」を押さえている企業。吉川油脂のような回収のスペシャリストの価値が再評価されるフェーズ。
>>6
日本政府も2024年のGX推進法以降、バイオ燃料への支援を強めている。今回の政府方針は、地方自治体レベルでの回収を国策として後押しするもの。東京都が先陣を切った意味は大きい。
>>7
結局、国産SAFの価格が従来燃料の何倍になるかが問題。政府の調達強化が「供給量増による価格抑制」に繋がらないと、日本の航空業界は沈むぞ。
>>12
単純な価格比較は無意味。SAFを使わないと欧米の主要空港への発着が制限される未来が来ている。コスト高を受け入れるか、航空市場から退場するかの二択だ。
>>13
その通り。だからこそ「原料の囲い込み」が国家戦略になる。シンガポールのNesteプラントは世界中から廃食油を吸い上げている。日本も同じことをしないと、国内にプラントを作っても原料不足で稼働率が上がらない最悪の事態になる。
>>8
家庭系回収は現状、自治体ごとにバラバラだ。今回の東京都の動きがモデルケースとなって、全国の自治体がSAF原料の供給源として機能し始めれば、物流の集約化でコストは確実に下がる。政府はここを標準化すべき。
>>10
レボインターナショナルは以前から頑張ってたけど、ついに日揮やコスモと組んで東京都の公的なお墨付きを得たか。これは回収網の拡大に拍車がかかるな。
>>11
東京都の人口規模を考えれば、家庭系だけでも相当なポテンシャルがある。ただ、都民の意識改革というか「油を捨てずに貯める」文化をどう定着させるか。インセンティブ(ポイント付与など)の設計が重要になる。
>>17
今回の都の事業提案には、そうした住民参加型のスキームも含まれているはずだ。単なる回収業者への委託ではなく「自分たちの油が空を飛ぶ」というストーリー作りが鍵。
>>14
政府が検討している「廃食油の指定再資源化」のような法的枠組みも検討すべきだろう。現在は廃棄物処理法の枠内で動いているが、これを戦略物資として位置づければ、輸出への牽制にもなる。
>>7
SAFの需要は2030年以降に爆発する。それまでにサプライチェーンを完結させておかないと、日本の航空会社はカーボンオフセット費用で収益が吹き飛ぶ。このタイミングでの調達強化は必然。
>>19
「戦略物資」か。油コロッケを揚げた後の残り油が、石油に代わる国家資源になる時代が本当に来たんだな。
>>19
実際、東南アジアでは中国資本が廃食油を猛烈な勢いで買い集めている。日本が国内で供給網を固めないと、数年後には「日本産の廃食油を中国プラントでSAFにして、日本が輸入する」という笑えない事態になる。
>>22
それは避けなければならない。今回の東京都と政府の動きは、単なる環境対策ではなく、産業競争力の防衛線だ。日揮やコスモが採択された意味を重く見るべき。
>>15
具体的には、コンビニやドラッグストアとの連携が加速するだろう。都内の数千店舗が回収拠点になれば、家庭系回収のハードルは一気に下がる。
>>10
ENEOSはどう動くんだろう。あそこも和歌山でSAFプラント計画しているはずだが。
>>25
ENEOSは既に他社とのJVで回収網の整備に動いている。今回の都の採択からは漏れたが、政府の全体的な調達強化方針には当然乗ってくる。SAF市場は一社で独占できる規模ではないし、今はプレイヤー全員で「廃食油を逃さない」体制を作ることが先決。
>>23
ここからの投資戦略としては、SAF製造の直接的なプレイヤーだけでなく、回収・物流を担う周辺企業。それから、低品質な廃食油をSAFグレードまで引き上げる触媒技術や精製設備を持つメーカーに注目している。
>>27
同意。それと、廃食油のトレーサビリティを保証するITソリューション(ブロックチェーン等)も重要。SAFとして認証を受けるには、原料がどこから来たかを示す厳格な証明が必要だからだ。
>>24
コンビニで油持って行ったらクーポンもらえるとかなら、みんなやるかもね。
>>20
ANAやJALも自社で回収キャンペーンを始めているが、やはり行政が動かないとスケールが出ない。今回の都の決定は、他の道府県への強力なメッセージになる。
>>22
海外勢との価格競争に勝つためには、国内回収の「効率」がすべて。政府の支援は、単なる補助金ではなく、法規制による国内優先供給の枠組みまで踏み込むべき時期だ。
>>31
そうだ。資源の乏しい日本にとって、国内で発生する廃食油は「都市油田」そのもの。これを輸出するのは、原油を産出国がそのまま売ってしまうのと同じ。国内で高付加価値なSAFに加工してこそ、産業の高度化と言える。
>>32
政府の今回の動き、背景には「2030年SAF10%義務化」に向けた危機感がある。海外調達頼みでは、地政学リスクや価格高騰で目標未達に終わるリスクがあるからだ。
廃食油が足りなくなったら、今度はSAFのために新しい植物油を使い始めるとかいう本末転倒な話にならないかな?
>>34
それは国際基準のCORSIA等で厳格に制限されている。食料と競合する油脂はCI値が高く評価され、SAFとしての価値が認められにくい。だからこそ「廃棄物」である廃食油の価値が極めて高いんだ。
>>24
東京都が吉川油脂のような中堅・専門業者を採択したのも面白い。大手だけでなく、現場のノウハウを持つ企業を組み込まないと、家庭系回収のような泥臭いオペレーションは回らないと判断したんだろう。
>>36
その中堅業者と、日揮・コスモのようなプラント・供給能力を持つ大手が垂直統合していくのが、今後の業界再編の形になりそうだ。
>>33
日本のこのモデルが成功すれば、アジア全体の都市部での回収モデルとして輸出できる。資源回収の仕組みそのものが知的財産になる。
>>30
利用者側としては、SAF導入コストが航空券にどう転嫁されるかが懸念だが、国産比率が高まれば価格の安定性は増す。外貨流出も防げる。
>>32
今日から揚げ物した後の油、ちゃんとボトルに入れて取っておくわ。
>>40
その一歩が日本の空を守ることになる。冗談抜きで。個人の行動変容を促すためのインフラ整備を、政府と都が加速させているのが今の状況だ。
>>41
さて、議論をまとめると、今回の政府方針と都の採択は、日本がSAFの「原料独立」を宣言したようなものだ。商社も物流もメーカーも、この新しい供給網にどう食い込むかが今後の勝負になる。
>>42
シンガポールのNeste一強時代に対し、日本が独自の「都市型回収モデル」でどう対抗していくか。非常に面白いフェーズに入った。
>>42
投資判断としては、短期的には日揮HDやコスモHD、さらに回収インフラに強い物流・廃棄物処理関連銘柄に追い風。中長期的には、SAF導入で優位に立つ航空大手も「買い」の材料になるだろう。
>>44
物流セクターでは、静脈物流(回収物流)の効率化ソフトを開発している企業も面白いかもしれない。複雑な回収ルートの最適化は必須だからな。
>>46
スマートゴミ箱的なセンサー技術も、回収タイミングの最適化に役立つだろうね。日本が得意な精密機器分野の出番だ。
最後に一つ。廃食油だけでなく、非可食油脂や合成燃料(e-fuel)への展開も政府は見据えている。今回の廃食油調達強化は、バイオ燃料経済圏を構築するための最初の大きなハードルなんだ。
>>48
そう。これが成功すれば、航空業界の脱炭素化は一気に現実味を帯びる。逆に失敗すれば、日本の航空産業は縮小を余儀なくされる。官民一体のこのプロジェクトの成功を願うしかない。
結論として、今回のニュースは「国産SAFの原料確保」というボトルネック解消に向けた具体的な進展だ。エネルギー・航空セクターにとってはポジティブな構造変化。今後は回収効率の数値と、輸出抑制に向けた法改正の動向を注視すべき。投資対象としては、サプライチェーンの上流(回収)から下流(プラント)までを押さえる連合体が最有力。この動きは静かだが、日本のエネルギー安全保障の歴史的転換点になる可能性が高い。
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