本日15時、欧州化学の巨人BASFの本決算。1月の暫定値ではEBITDAが自社予想の下限に届かず。26年のガイダンスが強気か弱気か、これが化学セクター全体の試金石になる。
>>1
暫定値で判明しているEBIT 16億ユーロは、コンセンサスの22億ユーロを大幅に下回っている。再構築費用の13億ユーロが想像以上に重い。これは単なるコスト削減ではなく、ドイツ国内の生産体制を抜本的に見直している証拠だ。
>>2
再構築費用を「将来への先行投資」と見るか、「構造的な衰退」と見るかで評価が分かれるな。ただ、フリーキャッシュフローが13億ユーロと市場予想の倍以上に達したのは、設備投資を絞って現金を守る守備的姿勢が功を奏している。
純利益が23%増の16億ユーロなのは、あくまでWintershall Deaからの配当という一時要因。本業の利益率改善が見えない限り、株価の上値は重いだろう。JPモルガンも26年のEPS下方修正を示唆している。
>>4
Citiの指摘通り、1月の速報は「ネガティブな警告」だった。欧州のエネルギーコストは依然として高い。ルートヴィヒスハーフェンでのBDO能力増強を2月16日に発表したが、これは供給安定化を狙った苦肉の策とも取れる。
>>5
でもBDO増強ってことは需要があるってことだろ?強気に行けるんじゃないか?
>>6
いや、そう単純ではない。BDOは欧州内でのサプライチェーン維持に必須だが、中国からの低価格攻勢が凄まじい。BASFは「量」ではなく、コスト構造の改善による「マージン」の確保にシフトせざるを得ない状況だ。
今日の会見でCEOのカミート氏が農業関連事業のスピンオフについてどう言及するかが鍵。アグロ事業の売却や分離が進めば、ポートフォリオの簡素化として市場は好感するはず。
>>8
監査役会がマーク・ギャレット氏を指名したのも、外部からの視点を取り入れてリストラを加速させる意図が見える。4月の株主総会に向けた布石だろう。
現在の株価48ユーロ台は、アナリストの平均目標株価とほぼ同等。つまり、今日の決算で「26年度の回復シナリオ」が示されない限り、一段安のリスクがある。
>>10
その通り。特に中国市場の回復の鈍さはBASFにとって最大の懸念材料だ。中国での投資を加速させている分、あそこのマージン圧迫はダイレクトに響く。
>>3
設備投資(PP&E)を2024年の62億ユーロから43億ユーロまで一気に削減した点は評価できる。成長を犠牲にしても財務健全性を優先した形だ。これで26年にキャッシュがどう回るか。
>>12
インドにデジタルハブを新設する動きも、結局はバックオフィスのコストカット。徹底的に筋肉質な体質に変えようとしているな。
ドイツの製造業全体が苦境にある中で、BASFが復活の狼煙を上げられるかどうか。エネルギー規制の強化も逆風だが、再構築の効果が26年Q1から見え始めると予想する声もある。
>>14
でも売上高が2.7%減ってるんだから、結局は縮小均衡じゃないのか?
>>15
化学業界は典型的なシクリカル(景気敏感)産業。売上減は価格下落と為替の影響が大きい。販売数量が微増している点は、底打ちの兆しと捉えるべき。あとは価格決定権をどれだけ取り戻せるかだ。
今日の10:30(現地時間)の会見を待つしかない。もし26年のEBITDA予想がJPMの懸念通り下方修正されたら、欧州株全体の売り材料になる可能性がある。警戒が必要だ。
>>17
逆に再構築費用を25年度中に全て出し切って、26年を「クリーン」な状態でスタートさせるというガイダンスが出ればサプライズ。市場は「最悪期は脱した」と判断するだろう。
昨日の終値ベースだと配当利回りも意識される水準だが、キャッシュフロー重視の姿勢からして増配は期待薄か。
>>19
配当維持なら御の字。まずは財務基盤の再構築。今回の決算レポートの「今後のリスク」の項にどれだけ具体的な解決策が書かれているかを注視すべき。
結局、2026年も劇的な改善というよりは「耐える年」になると踏んでいる層が多そうだな。15時の数字でその予想が裏切られるかどうかが分岐点になりそうだ。